副会長就任のご挨拶~弁護士会のご紹介とともに

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私はこの度、平成31年度愛知県弁護士会の副会長を務めることになりました。

そもそも弁護士という資格は、弁護士法という法律によって認められた国家資格です。国家資格ですので、本来であれば弁護士は国の監督下に置かれ、問題を起こせば国家機関によって然るべき処分を受けるのが筋です。しかし、弁護士の職務は国の監督の外に置かれています。それは弁護士には基本的人権を擁護し社会正義を実現するという使命が課されているからです(弁護士法第1条)。人権擁護活動や社会正義を実現するための活動はともすると国家権力と対立する場面が生じ、弁護士が国家機関の監督下に置かれますとその職務を十分に行えなくなる恐れがあるのです。そこで弁護士会に国から独立した自治権を与え、弁護士会が弁護士を指導・監督することによって弁護士の職務の適正化を図るという制度が考えられたのです。

加えて弁護士会は弁護士の使命である基本的人権の擁護と社会正義を実現するために組織的・継続的な活動するという重要な社会的役割も担います。

私も今年で弁護士20年目を迎えます。弁護士会の副会長をやらせていただくのも何かの縁と受け止め勉強してまいります。4月から1年間は事務所を留守がちになりますが、幸い当事務所には有能な弁護士・スタッフが揃っていますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

                     平成31年4月吉日

                       弁護士 中 川 博 晴